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破壊者

「破壊者……」

 セラの呟きを、ルックは聞き逃さなかった。

「なんだい、セラ?その、"破壊者"っていうのは」

「アルマ・キナンの少女が、我々のことをそう呼称しているそうです」

 いつでもどこか悲しげな瞳をしたセラの言葉に、ルックは小さくため息をつく。

「破壊者、か……。あまり嬉しい呼び名ではないな」

「ええ、しかし、彼らから見れば、そんな呼ばれ方もされるのも仕方ないのかもしれません……」

 自分たちのしていることを、少なくとも彼らは理解している。数多くの破壊を招いたことも、また事実。

 目を伏せるセラに、しかしルックはといえば、何かを思い出したように虚空を見つめていた。

「破壊者という呼び名は、むしろあの人に相応しいな……」

「?どなたのことです?」



 くしゅん、と小さなくしゃみが響くと同時に、つるりと手から滑ったグラスが地面へと急降下する。

「あら」

 ガッシャーン!!

 けたたましい音と共にグラスは粉々に床に散らばり、声の主は心底困ったかのようにため息をついて

みせる。

「これで五つ目……やはり、私には家事など向いていないのですね……」

 砕け散ったガラスの破片を片付けようともせずに、ずるずるのローブを引き摺り台所を去っていく。

 さりげなく現実逃避している辺りは、さすがと言うかなんというか……



「一週間で家中の食器を壊滅に追いやるわ、ドアノブを取っておきながら「触っただけでとれたの」なんて

言い訳するわ、扉を蹴破っておきながら直せないでオロオロするわ、本当に破壊の限りを尽くしていた人

だからね。今ごろ、星見の塔はどうなってることやら……」

 いっそのこと塔もろとも吹き飛んでくれたら、後始末する手間が省けていいのに、などと、本気か冗談か

分からない口調で言ってのけるルックに、何もいえないセラだった……。



-完-

 私はまさに、「破壊者」なんです(^_^;)

 何もしてないのに回りのものが壊れるんです〜!……っていうと、周囲の人間からたこ殴りに会いそうですが。

 私、ルックもセラもレックナート様も大好きなんですよ?ほんとですよ?

 なのにこの扱いって何でしょう……特にレックナート様、言いたい放題言ってすいません……

 ちなみに、「幻想水滸伝占い」のお仕事占いで占ったところ、私は「レックナート様」になりました……(^_^;)